第二次世界大戦後、スターリングシルバー(銀無垢)のZIPPOが製造再開されはじめました。1946年から1948年までは、ヒンジ(3バレル)の下に”ZIPPO STERLING”の刻印があり、1948年以降はボトムの底に刻印がされるようになる。但し、1955年から1989年までは同じ刻印のため製造年の判断が難しい。インサートの形状である程度判断は可能。90年以降現在に至るまではボトムに製造年が刻印されているので問題ないでしょう。スターリングはブラス製のZIPPOに比べ、年数に応じて独特の色合いが楽しめます。開閉音に関しては、その品に似合わず、キーンでは無くカスッに近い音です。(笑)

・ヒンジ /5バレル

・ケース/スターリング・シルバー製

・インサート/ステンレス・スチール製(フルスタンプ)

・フリントホイール/交差歯(斜め格子パターン)

・カム/新型カム・波形カム・スプリング

・チムニーホール数/16ホール

・ボトム刻印/フラットボトム・STERLING刻印
1955年〜56年製 STERLING SILVER
このZIPPOはボトムの刻印から判断すると、1955年以降である事は判断できます。インサートの形状からは、レギュラーZIPPOのインサートと同じですので、1953年以降に変更された”フルスタンプ”のインサートから1955年〜56年製と判断しました。ボトムの”STERLING”刻印も長年の使用により、擦れて判別が難しいようです。
50年近く経過したスターリングの逸品でしょうか・・・(笑)
以下のZIPPOは1993年スリムスターリング(左)、2000年スターリング(右)です。下の1992年のZIPPOは旧イタリック調ロゴが使用された最終年で、翌93年より現在のロゴに変わっています。
1993's スターリングスリム 2000’s スターリングヴィンテージ