1946年にはフリント不良により生産中止を行っていたZIPPO社は同年10月ごろには生産を再開し、ケース、インサート共にニッケルシルバー製で再度製造され始めました。その際、同年初めに製造していたノンメッキタイプ・ニッケルシルバー製ZIPPOとは違い、ケースにはクロームメッキを施しました。さらにはこの時期より、新たなフリントホイール(交差歯)、カムが各々の製造されたZIPPOに順じ組み込まれ、もしくはZIPPO社にて永久保証の一環として、使用者の返品に応じて交換されていきました。ゆえにこの時期のZIPPOはフリントホイール、カムが各々旧型、新型が交じり合ったインサートが存在しています。オイル止めは、シガーレッドタイプが特徴で、ボトムの刻印はZIPPO文字幅が狭いタイプです。
クロームメッキされたこの時期のZIPPOは使い込んで素地のニッケルシルバーがところどころ露出している物が多いですが、それはそれでブラス素地とは違った趣があります。

・ヒンジ /旧タイプ3バレル

・ケース/クロームメッキ・ニッケルシルバー製 

・インサート/旧型ニッケルシルバー製

・フリントホイール/交差歯(斜め格子パターン)

・カム/旧型カム  波形カム・スプリング 

・チムニーホール数/14ホール

・ボトム刻印/キャンドボトム(窪み有り)