1947年中頃には、新型のインサートがZIPPOボトムケースに組み込まれはじめました。この新型インサートの特徴は”About Nickelsilver Zippo”のページで比較していますが、写真でもわかりますように同年中頃までの旧型インサートと比べ形状が変化しています。一番解りやすいのはチムニー部分のステイの張り出し方でしょう。チムニー上部より斜めに張り出しています。そしてホール数が旧型14個(裏表)から、16個に変更されています。全高も変化し、旧型に比べ2mm前後低くなっています。フリントホイールも新型(斜め格子)に変わっています。但しカムに関しては、今回のようにまだ旧型の物もあります。その多くは新型のカムに変更されていますが、今回のような旧型カムは私自身もひとつしか所有しておりません。
オイル止めは同様、シガーレッドタイプであります。ケースも同じくニッケルシルバー製地にクロームメッキを施しています。但し、1948年からのZIPPOはケース素地がブラス地に変わっているが、見た目はその違いに気付かないと思います。クロームメッキが削れている個所か、ZIPPOケースの裏側の素材で確認するしかないようです。、、ボトムの刻印はZIPPO文字幅が広いタイプです。
クロームメッキされたこの時期のZIPPOも同様、使い込んでゆくとブラス素地とは違った趣があります。

1947 nickelsilver-Zippo ・ヒンジ /旧タイプ3バレル

・ケース/クロームメッキ・ニッケルシルバー製 

・インサート/新型ニッケルシルバー製

・フリントホイール/交差歯(斜め格子パターン)

・カム/旧型カム  波形カム・スプリング 

・チムニーホール数/16ホール

・ボトム刻印/キャンドボトム(窪み有り)
シガーレッドフィルターボトム刻印 新型インサート(旧型カム+新型フリント)