1953年後半になると、通称「フル・スタンプ」と呼ばれている刻印に変更されています。1953年中頃まではインサート及び、ボトムに”PAT.2032695”のパテントナンバーが刻印されていましたが、”PAT.2517191”に変更されました。1951年から使用されているスチールケース、及びスチールインサート素材は変更なく、同年末まで使用されているようです。製造期間が短いので、スチール・フルスタンプZIPPOは少ないようです。53年末より、ブラス材の供給がはじまり翌年にはブラス製のケースに変更されています。鑑定的にはスチールですので磁石で判別できますし、さらに刻印がフル・スタンプであれば判断は早いと思います、但し、スチールですのでケースには錆びが発生しやすく保存状態の良いものを選びたいですね。

・ヒンジ /5バレル

・ケース/ブラッシュクローム・スチール製

・インサート/ステンレス・スチール製

・フリントホイール/交差歯(斜め格子パターン)

・カム/新型カム・波形カム・スプリング

・チムニーホール数/16ホール

・ボトム刻印/フル・スタンプモデル/