1946年製の双方のZIPPO比較及び、1946年製インサート(旧型)と、1947中頃以降のインサート(新型)形状の比較をしてみました。購入の際の目安にしてみてください。


外観上はご覧の通り、独特の色合いになっています。ポリッシュ仕上げのため、キズはブラッシュに比べやはり目立つ用です。 こちらは、ブラッシュ仕上げの物で、また違った色合いでもあります。双方滑らかな持ち味があります。
1946年のボトム刻印は2種類あります。こちらはZIPPOの文字幅が狭くなっています。少し左側が薄くなっていますが、おそらく当時のスタンプの出来も関係してるのでしょうか・・この年代よりキャンドボトムに変わっております。 こちらはZIPPOの文字間がやや広くなっております。見比べてもらえば理解いただけると思います。同じくキャンドボトムです。
1946年初期のフリントホイールに関しては通常、右側のように水平歯のはずですが、このZIPPOに関しては、交差歯のホイールが使用されています。おそらく、同年発生した、フリントホイール不良により、取り替えられたのでしょう。同年10月以降のZIPPOは、この混在パターンが多くみられます。 フリントホイールは当時のオリジナルである水平歯が使用されています。着火性についてですが、左側にある新型ホイールよりは、若干悪そうですが、実際使用してみてもさほど差は感じません。着火性については、それ以外の理由もあるような気がします。
インサート刻印については、同年代ですので双方同じ刻印が使用され、ケース同様ニッケルシルバー製です。この1946までのインサートは旧型といわれるています。 ヒンジは1936年からケース内部に取り付けられるています。それ以前は外付けヒンジですが、素人が手を出せる値段ではなさそうです。この部分が一番の修理依頼が多い個所でしょう。開閉音もこの部分で調整できます。1984まではこの形ですが、翌85年より現在のように両角が削ぎ落とされたヒンジになっています。
こちらは、今回掲載同様の1946年から47年中頃までのインサートにおけるチムニー部分になります。ホールの数が片側7個両面で14個あります。フリントホイールを支えるステイ部分がチムニー中程から張り出しています。   1948年製インサート(ニッケルシルバー製)左のチムニー部分と比べると、まずホールの数が片面8個、両面16個に変更されてます。また、フリントホイールを支えるステイ部分もチムニー上部から斜めに張り出しており形状が変化してます。(左側参照比較)47年中頃以降現在までこのままです。但しリベットは双方空洞タイプであり、1967年以降現在のリベット形状(空洞無し)になっております。
1946年から、1947年中頃までにおけるインサートのオイル止めは、ご覧のようにタバコのような一本上のシガーレッド型フィルターが使用されています。47年後期より、穴が空いた長方形のフェルトパットに変更されていきます。(右側参照比較) 1948年製インサート(ニッケルシルバー製)
これは47年後半に変更されたフェルトパットです。比較のため掲載しました。以降このパットは1992年7月まで使用されてます。
左(1946年旧型インサート) 右(1948年新型インサート)
インサートのボトム部分は写真でご覧のように、長さは同じですが新型はチムニの長さが長く、旧型はフリントスクリューネジ部分が飛び出しており、全高で約1mm新型が短くなっておりますむろん、1948以降のボトムケースに旧型(長い)を入れてもサイズが合いません。
フリントホイール下のチューブの形状が土台から、直接飛び出ています(手前1946〜47年中頃)。比べて奥側のインサートは、土台があり、一つ山を形状してチューブが飛び出してます。(1947年中頃以降〜)
上部からの各比較です。左側のZIPPOが1948年製。中、右側は掲載ZIPPOです。カム部分が中、右と旧型のカムで、いびつな形状が特徴です。少し右側により気味です。左は現状と同じです新型カムになります。チムニーの外枠も写真のように変化してます。 こちらは各ZIPPOの全高の比較です。両サイドは掲載の1946年製のZIPPOです。旧型インサートを使用しているため先にも記述したように高さも違います。真中は1948年製ZIPPO(ケースはブラス製)です。これは現行サイズです。また、同じ3バレルでも1948年製(真中)のバレル幅は両サイド(1946製)に比べて、若干短くなっているのも特徴です。

            
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