アンティークとは100年以上経過した物であると言われています。100年経過するとその物には神が宿るとの話を聞いた事があります。現在では事、時計に関しては1960年前後を境に、それ以前のものをアンティークと定義しているケ−スが多いようです。

アトモスは1929年に発売されました。アンティークと定義するには、まだまだでしょうが、アトモスにもやはり古いタイプが当然存在します。アトモスは温度差の変化を振り子の原動力として、それは永遠に動く時計・・・”PERPETUELLE”と呼ばれいます。そう古いアトモスでも永遠に動くのです。
しかし・・・止まりました。私のアトモスは止まったのです・・・

それはこんなATMOS(アトモス)でした・・・

このアトモスは1938年から、1949まで製造されました。アトモスUと呼ばれております。
バランス(振り子)の動きがゆっくりと堪能できます。アトモスはその形状(製造ナンバー、緩急針、バランスモデル)でその年代がある程度判別できます。
ご覧のように枠は錆、中の機械部分も長年の経過で埃も付着し、ガラスケースも細かな傷が多々ありました。止まった原因はすべての要素も絡んできますが、基本的にはタンク内のガスが抜けていたようです。
長年の経過により、錆た部分や、タンクの噛み合わせ部分から少しずつ漏れたのでは・・と思います。

さて、復活させるにはこれはもうオーバーホールしかありません。そこでジャガールクルトの日本代理店である日本デスコに問合せをしてみました。
まずは現物をみて判断したいとの話でしたので、さっそく日本デスコ向けに発送して、連絡待ちとなった次第です。
頂いた返事は、アトモスのモデルとしてはかなり古いため、国内では部品がないので、本国(スイス)のジャガールクルトにて修理しなければならないとの事でした。はじめからそんな気がしてましたが、やはり当たりでした。(笑)
そしてそのまま我がアトモスは50猶予年の歳月を経て生まれ故郷であるスイスに旅立ったのでありました。
時は2001年8月の暑い夏の日の事でした・・・・・・