ムーブ・シリアルナンバー/2029977/1971年製



                   


IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)/スイスのヨット・クラブです。
IWCといえば、「マーク\」に代表される航空時計として有名ですが、そのなかでもキャリバー8541を搭載した、ヨット・クラブは自動巻き時計として1960年代〜1970年代(生産中止)の名品です。今回ヨット・クラブにはデイ表示が有り(無しもある)ハック機能もついておりました。厳密にはCal8541Bキャリバーという事になりますか・・・
今回のIWCヨットクラブは、私が仕事中(オイオイ・・)たまに顔を出す骨董屋で出会いました。
その骨董屋では過去、このHPでも掲載しているシルクハットや、その他小物等たまに掘り出し物に出会う事がありまして、私自身、相性のいい骨董屋でもあります・・・
いつもの調子で、昼間ちょこっと覗いてみますと・・ガラスケースの上段に奴はひっそりこっちを向いておりました。。その顔は「や・・どうした・・俺はご主人様のやむえぬ事情で最近、ここに来たんだが、どうだい。。お前のその腕で、時を刻みこんでみないか。。?俺は1971年スイス生まれだ・・遅れはあるが、まだまだ現役だぜ、けっこうシンプルな顔で悪かったな。。そんな難しい顔して悩むんじゃね〜よ。。お前の息子まで面倒みてやっからよ。。なんだ!!俺と同い年か!。。じゃ買いじゃねえか!連れて行け・・」
と、ま〜馬鹿な会話を想像しながら、気がついたら奴を腕に巻いてハンドルを握ってました。
しっくりと腕に馴染み、そのシンプな顔に負けて購入した次第です。。
骨董屋のおやじいわく「インター(昔からのIWCファンはこう呼ぶらしい・・・)でもヨット・クラブは最高だよ。。間違いなく世代を超えて使用できるね。。内でも年に1〜2回出るかでないかの時計ですよあんた運がいいよ。。こういうのはホント出会いだからね。。大切にしなさいよ・・」と、訓示されひとしお、頷いて手にいれました。
後日、時計のアンティークショップにいって診てもらいましたが、ガラス面に若干傷があるものの、良好でした。OVHもまだ必要ないとの話でした。IWCはパイロットウォッチとか人気あるけど、実はヨットクラブが一番実用的で長持ちしますとの事、良い時計買われましたね。。とおだてられ気分よく帰ってきたしだいですう。
さてさて・・バンドでも取り替えて、止まった時を刻んであげようかな〜っと思うこの頃です。